NC座標系を理解する

NCプログラミングにおけるNC座標は、機械におけるツールやテーブルの位置を指定するための座標系のことを指します。

座標系の構成

X軸、Y軸、Z軸の3軸で構成される直交座標系が使用されます。これにより、
3D空間でツールの位置を特定できます。

X軸 (横方向)

水平面で左右の移動を制御します。一般的に左から右に向かって正の方向になります。

Y軸 (縦方向)

水平面で前後の移動を制御します。一般的に前方が正の方向になります。

Z軸 (上下方向)

垂直方向で、ツールや作業物の上下移動を制御します。通常、上方向が正の方向になります。

ワーク座標系

ワーク座標系は、プログラムで使われる座標系です。ワーク座標系の原点は工作機械の設定パネル、コマンドで自由な位置に設定することができます。

空色の領域がワーク座標系で、ワーク座標系原点は機械座標系原点からの移動量(青色)を設定パネルや、コマンドで設定します。 ワーク座標系を設定することで、プログラムは機械による座標系の違いを意識せずに作ることができます。

座標指定の方法

アブソリュート指定

座標の位置は常に原点からの距離で指定されます。原点からの絶対的な位置を基準にするため、プログラムが複雑でも位置関係が分かりやすいです。

インクリメンタル指定

座標は前回の位置からの移動量で指定します。現在の位置からどれだけ移動するかを指定するため、基準点の変更でも影響の及ぼす範囲は

アブソリュート指定とインクリメンタル指定の比較

アブソリュートインクリメンタル
G90
G00X0.Y0.
G01X100.
G01Y50.
G01X200.
G01Y100.
G90
G00X0.Y0.
G91
G01X100.
G01Y50.
G01X100.
G01Y50.

どちらも同じ動作をします。X軸平行に100.進み、そのあとY軸平行に50.進む繰り返しでは、インクリメンタル指定では同じ値の繰り返しになります。